世界経済

サナエノミクス財政の根っこの考え方(2):世界各国の財政の歴史

前回は日本の財政について、過去の歴史を眺めてみました。今回は世界全体で見て、財政安定化、逆の不安定化のエピソードを抽出して、少し分析をしてみようと思います。特に高市財政が目指す「財政支出による経済成長を通じた債務安定化」、「金利<成長率のた...
世界経済

サナエノミクス財政の根っこの考え方(1):r<gなら財政破綻はない?

異例の高支持率で出発した高市政権。「台湾有事」でちょっと混乱していますが、経済運営の方針も少し見えてきたところ。総合経済対策パッケージには辛めの評価も目につきますが、かつての主張に比べると、かなり中道になってきた感じはします。今回は「サナエ...
政治・社会

保守とリベラルの分かれ道

2回ほど、テニス・データでの暇つぶしに寄り道をしてしまいましたが、もう一度だけ、アメリカの保守・リベラルの問題に戻ろうと思います。これまでアメリカの世論調査を使って、保守/リベラルの志向を持つ人たちのアイデンティティや政策の方向性などを概観...
暇つぶし

男子テニスのランキングも再計算~団子状態の4位以下から誰が抜け出すか

女子に1週間遅れて、男子テニスも年間最終戦が終わりました。やはりシナー対アルカラスの決勝カードになり、シナーが2年連続で優勝。しかしランキングではアルカラスが1位を3年ぶりに奪還しました。女子と同じく、男子についても、Eloスコアで状況を見...
暇つぶし

女子テニスのランキングを別手法で整理してみる

本当は今回、これまで2回で見てきた保守・リベラルの違いを、少し真面目に分析するつもりだったのですが、先週あった女子テニス年間最終戦でルバキナが全勝優勝するという展開があったため、予定を変えてテニス・データで遊んでみようと思います。少しランキ...
政治・社会

保守・リベラルの政策志向~両者の対立は明らかだが、トランプ主義=保守かは…

前回は保守、リベラル志向を持つ人のバックグラウンドの整理で終わってしまったので、今回はもう少し彼らの政策の志向の違いも見てみようと思います。全体に保守とリベラルの相対的な差は想定通り。でも極端に対立する政策がある一方で、案外、常識的な回答も...
政治・社会

「保守主義」って、本当のところ何なんだ?

高市政権が発足しました。参議院選挙での参政党の躍進、その後の高市総裁選出という流れは、新聞などでは「保守票の取戻し」という感じで報じられます。でも「保守派」「保守主義」というのは、国・地域でかなり意味するところが違う感じもあります。今回はア...
政治・社会

米下院選挙のゲリマンダー

最近、アメリカ関連のニュースで「ゲリマンダー」という言葉を見かけるようになりました。昔、高校で習ったなぁ、と懐かしい気持ちになります。自党に有利になるように、選挙区をグネグネに調整することですね。以前からある問題なのですが、来年の中間選挙を...
世界経済

IMF WEO2025年10月版:日本はトランプ関税の影響をかなり回復したみたい

毎年2回、春と秋恒例のIMF世界経済見通し(WEO)が出ました。まぁ、毎回、そんなに劇的な修正がなされるわけではないのですが、今回も少し中身を見てみます。昨年秋バージョンはトランプ関税前、今年春バージョンは4月の相互関税後、今年秋バージョン...
政治・社会

「今どきの若いやつは」対「昭和の化石かよ」

「今どきの若いやつは」というのは太古の昔から言われていた文句。当然、今の日本にもアメリカにも、世代ギャップは色濃くあります。でも選挙をにらんで、どの辺りの政策に重点を置くかと考えると、このギャップは実に厄介な問題です。今回は、アメリカで社会...